いい子でいるはずだったのに
あらすじ
誰にでも優しく、穏やかで、正しく。 公爵令嬢セシリア・ド・モンテリールは『完璧な淑女』である。 彼女には家柄も申し分ない婚約者がおり、半年後には結婚も決まっている。 しかし、ただ決められただけの不足もないが満足もない人生に、彼女は最近「私、本当に幸せなの?」という疑問を抱えていた。 「今夜だけは、誰でもない私になりたい……!」 そんな思いを胸に、セシリアは素性を隠せる秘密の仮面舞踏会へ一人で足を踏み入れる。 そこで出会ったのは緑色の瞳の「狐の仮面の男」。 彼の導きで、セシリアは生まれて初めて自分の心のままに笑い、自分の意志で選択する喜びを知る。 そして、心の仮面まで外してくれた彼に、セシリアは禁断の言葉を囁いた。 「……私と、悪い事、しましょう?」 一夜の過ちで終わるはずだったこの出会いが、二人の運命を大きく揺るがすとも知らずに。 果たして、彼女を導くこの男の正体とは……? これは、『完璧な淑女』が初めて自分の本音を知る恋の話。 ※「誰でもよかったはずなのに」と同じ世界観ですが、フレーバー程度にしか出てこないのでこちらの話のみでもお楽しみ頂けます。