「お前を抱くことは一生ない」と言われましたが、初夜を回避できて最高です! 〜阿修羅メイクの王太子妃、有能すぎて騎士団長に執着される〜
あらすじ
「お前を抱くことは一生ない。王位は愛するルチアとの子に継がせる」
アルダス王国の王太子ナザレスから冷酷に言い渡された冷遇宣言。 婚礼の夜、愛人を連れて寝室に乗り込んできた夫を前に、アスラン帝国の第二皇女ブランネージュは――歓喜に震えていた。
(やったあああ! 言質を取りましたわ! これであの野蛮な儀式を一生回避できますわね!?)
幼い頃、愛し合う両親が真っ赤な蝋燭を垂らし合う地獄絵図を覗き見て以来、ブランネージュにとって夫婦の営みは「恐怖の拷問」でしかない。
性的対象外になるため、顔面は漆喰のような白塗り、まぶたは毒々しい青、頬には真ん丸のピンク。さらに人間の曲線を完全に殺したバルーンドレスで武装完了。 「ナスビ」と嘲笑されようが、冷遇されようが構わない。
ブランネージュの目的はただひとつ。 平穏で快適な生活を守り抜くこと。
ところが、面倒を避けるために公務を完璧にこなしていたら、なぜか周囲からは「絶望に耐え、国のために尽くす気高き聖女」と誤解されて評価は爆上がり。 さらに冷徹無比な騎士団長カシアンは、異様な装いの下に隠された彼女の「安堵」と「素顔」に気づき始める。
一方、冷遇がまったく効かず、自分を全力で避ける妻を前に、ナザレスは次第にプライドをこじらせていき――
「……あいつ、本当は俺を誘っているんじゃないのか?」 「いいえ、本気で嫌がっていますわ。近寄らないでくださいまし」
勘違いが勘違いを呼ぶ、冷遇歓迎の王太子妃による逆転ラブコメディ。