無個性ディルド
あらすじ
名門の誇りと、誰にも言えない過去を抱える令嬢・冴子。 没落寸前の実家から逃れるようにして嫁いだ先は、莫大な資産を持つコンプレックスの塊のような男・巌の元だった。 「僕のような男では物足りないだろう」 妻を「聖女」として崇め、触れることすら躊躇う巌。そんな夫の歪んだ敬愛に、冴子は凍えるような孤独を募らせていく。 ────だがある日、夫は彼女の『夜』を埋めるための「家具」として、ラバースーツで全身を包まれた、言葉を持たぬ二人の屈強な男を寄越した。彼らは顔も、声も、人間としての尊厳すら剥奪された存在だった。
(なんて悪趣味なの、あなた……)
夫の『十日間』の出張中、支配の消えた屋敷で、冴子の中の傲慢な女王と、飢えた女の本能が暴走を始める。
【全32話】 ◆‥現在 ◇‥過去