生贄少女は食べられたい。~けど鬼神様は生贄が愛しすぎて食べられません!
あらすじ
「なんやねん! ほっそ!! 食うとこないやんけ!」
絶望の淵で出会ったのは、銀髪で関西弁のちょっと変わった鬼神様でした。
飢饉と疫病に喘ぐ村を救うため、九歳の少女・千代は「生贄」として山奥の洞穴へ捧げられた。
「誰かの役に立って、死にたい……」
震えながら死を覚悟した千代の前に現れたのは、美しくも恐ろしい銀髪の鬼神・緋影。 しかし、絶望する千代に鬼神が放った第一声は、意外すぎるものだった。
「なんやねん! ほっそ!! 食うとこないやんけ!」
なんと、美しい鬼神の正体は、関西弁を喋るちょっと変わった神様だった。
「私を食べてください!」 「いや、だから食べるとこないっちゅーねん!」
結局、千代が「美味しく育つ」その日まで、二人は共に暮らすことになる。 緋影の不器用な優しさに触れるうち、千代はいつしか「恩返し」ではなく、彼とひとつになりたいという「恋心」から、食べられることを願うように。 けれど、大切に育てれば育てるほど、緋影は千代を食べることができなくなっていき……。
「そいつはなあ、俺のもんや。誰の許可もろて、そいつに触っとんねん」
自覚のないまま溺愛を注ぐ不器用な鬼神様と、彼に美味しく食べて欲しい一途な少女の甘くて切ない異類婚姻譚です。
暫くは毎日8時過ぎに更新します。予約投稿で20話まで投稿済みです。