醜い文官おぢは美貌の未亡人にコマされる
あらすじ
「王国の蛇」と恐れられる謀略家ゴブルは、醜い容貌ゆえに誰からも愛されたことがない。そんなゴブルだが、当然の様に性格は陰に寄っている。しかしガッツがないわけではない。この男はかつて悪徳貴族であるマルケス公爵の誘いを断り、執拗な嫌がらせを受けたが、その逆境を乗り越え宰相の右腕となったという経緯がある。隣国ヴァルデン帝国の侵略危機では、偽造文書と謀略によって帝国を内部分裂させ、王国を救ったこともあった。それでもなお彼は孤独であった。そんなある日、宰相の仲介でゴブルは公爵の未亡人エリアーナと結婚する。エリアーナは公爵に十二年間閨房の技を仕込まれた女だったが、権力に屈しないゴブルに密かに惹かれていた。だがゴブルは自らの醜さゆえに彼女を避け続け、ついに離縁を申し出る。しかしエリアーナはそこでYESと答えるようなタマではなかった。