氷湖
あらすじ
これはある平凡な男がその内なるマゾヒズムを見抜かれ、堕ちながら、しかし幻想の中にそれを沈め、彼も、また彼をいざなった女も幸福にならない悲喜劇である。
河合浩一(かわいこういち)は30歳の時に会社を辞め、関西から北陸に向かってバイク旅をするつもりだった。しかしその道程は途中で霧の中に飲まれる。彼は日本とは、いや、この世のものとは思えないほどの光景、凍った湖を見る事になった。氷湖。そしてそこで冷厳ながら偉大な光を放った主人、桧山玲子(ひやまれいこ)と出会うことになる。彼女は当然の権利とでもいうかのように浩一に奴隷になることを求め、彼はそのまま飲まれていく。ここは潜在的なマゾヒストのための桃源郷。しかしその妖しい幸福は玲子の妹、桧山桜(ひやまさくら)の登場によってすこしずつ軋んでいき――
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某新人賞に投稿したものですが、見事に落選したのでここに投げてみます。18禁の小説賞ではなかったのでエロはあんまりないんですが、テーマがSM(Femdom)なのでノクタで。という訳ですでに書き上がっているので完結まで毎日投稿します。