誰からも愛されない悪役だと気づいたので、愛を乞うのはもうやめた
あらすじ
高校1年生・柊木雪(ひいらぎせつ)は、双子の弟、柊木蜜葉(ひいらぎみつは)と常に比べられ嘲笑されてきた。可愛くて愛嬌がある蜜葉と平凡で根暗な自分。あまりにも差がありすぎて悪口を言われても仕方ないと考え、自分を押し殺して生きてきた。努力をし、人を助け、優しい人間であることで、いつか誰かは自分を見てくれるはずだと信じて。しかし、
「俺が…悪役?」
頭を打ったとき、前世でプレイしたBLゲームの世界であることを思い出す。そのBLゲームの名は『コイアイ』。主人公は蜜葉であり、ヒーローは幼馴染や生徒会長、親友、先生だ。雪はそのBLゲームの悪役であり、蜜葉をいじめ、ヒーローに纏わりつき、最後は学園を掻き乱したとして皆から疎まれ退学処分を受ける身であった。雪は誰からも愛されない未来と今までの努力は無駄という事実に闇堕ちする。「ならもういい…」雪は絶望の淵で決意した。「もう愛を求めるのはやめよう」、と。