冷酷を装う凡人は、弟に囚われる ―モルヴィエールの吸血鬼―
あらすじ
かつて恐怖を支配した吸血鬼の名門〈モルヴィエール〉。 その長兄エドガーは、冷酷を装う凡人に過ぎず、臆病ゆえに「沈黙」を選んだ。 そして弟カシアンの暴走の中で命を落とした――はずだった。
百年後。 墓土から甦った彼は「仮面の狩人」として人間を守り続ける。 だが素顔を暴かれ、再び弟と対峙することになる。
血族を滅ぼし、玉座に座した当主カシアン。 彼の口から語られるのは、百年を越えてなお消えぬ悔恨と狂おしい執着。 長兄はなぜ生かされ、弟はなぜ庇護に囚われたのか――。
沈黙と後悔の果てに、兄弟は歩み寄ることができるのか。 あるいは、それは血に刻まれた呪いなのか。
※注意※ 本作には脇役モブに対する残酷な性暴力描写が含まれます。そのため ムーンライトノベルズ に掲載します。 分家筋の義理の兄弟です。