冷徹な金糸の怪物は、売られた花嫁の熱に蕩かされる〜美しき人形侯爵の狂おしい執着愛〜
あらすじ
借金に沈む没落伯爵家の娘イリスは、十二人の妻が消えたと噂される『青髭』の城へ、十三番目の花嫁として売られる。
城で出会ったのは、異様な美貌を持ちながら感情を持たない青年だった。 自らを『造られた存在』と言う彼は、イリスを『熱の供給源』として扱う。 愛など欠片もないまま、奇妙な結婚生活が始まった。
だが強気なイリスは、青年に『ラザール』と名を与え、逆に城の主導権を奪おうと画策する。 彼の身体を縫い合わせる金糸がイリスの体温に反応して光を放ち、冷たい人形だったラザールは少しずつ人間らしい欲と執着を覚え始める。
やがてイリスは、ラザールが三百年以上前の錬金術師に造られたホムンクルスであり、歴代の花嫁たちが命の熱を吸い尽くされて消えていたという真実を知る。
これは、美しい怪物に熱を与えてしまった花嫁の、歪な恋の話。