霧の谷の婚姻譚〜溺愛執着系三兄弟アルファに愛され孕まされた共有妻オメガは、霧の谷から出られない〜
あらすじ
女性が絶えた世界で、オメガだけが子を孕める。
霧に閉ざされた谷で生まれた僕・ルーエは、十八歳の春―― 村でいちばん大きな家の三兄弟と結婚した。同時に、三人全員と。
寡黙で、掟そのもののような長男ヴァルン。 明るく優しい顔で執着を隠さない二男エルク。 そして――外の世界を知りながら、それでも戻ってきた三男ダミアン。
この村では、一人のオメガを兄弟で共有する。 子どもはすべて長男の子として記録される。 閨の順番も決まっている。長男から、ニ男、そして三男へ。
逃げ場はない。掟を拒否することもできない。 三人は、確かに僕を愛している。
優しさと執着が、同時に絡みつく。 誰のものでもあり、誰のものでもない身体。 それでも――逃げたいと思ってしまった。
この霧の谷から、三兄弟から、僕は逃れることができるのだろうか。
これは愛か、それとも檻か。 三人のアルファに囲われ、孕まされ、 少しずつ壊れていくオメガの物語。