【完結】今度こそは無残に死にたくない
あらすじ
王太子の婚約者に選ばれただけの侯爵令嬢ロクサーヌは、十人並みの容姿と特に才能はなかったが、生真面目な性格から次期王妃として学びを深め、清廉潔白を貫いていた。 しかし、彼女の立場は異世界から呼ばれた聖女リノにより瓦解する。ただ常識の無さを注意しただけで悪女と断じられたロクサーヌは、奴隷に身を落とされた。劣悪な環境で娼婦として過ごす彼女を救ったのは、領主に不満を抱いた辺境の騎士イグニス。 彼に対して愛情すら抱いていたが、イグニスはリノに恋をしたことで邪魔者になったロクサーヌは高所から落とされて瀕死となる。 失意を感じながら生命が弱まる最中、不意に意識が浮上した彼女は断罪前に暮らしていた侯爵家の自室で目覚めた。
「有り得ないわ」
死に戻ったロクサーヌは、恋心から簡単に殺してくれたイグニスへと嫌悪の言葉を漏らし、悲惨な末路を辿らぬために敢えて公娼になる道を選ぶ。