鬼灯の社~巫女は三鬼に寵愛される~
あらすじ
とある山奥にある御影村(みかげむら)には、古くから語り継がれるしきたりがある。 『神社に生まれた娘は、十八の夜、鬼へ嫁ぐ』 けれどそれは、ただの形だけの儀式だった。 裏山の祠へ赴き、何事もなく帰ってくる――たったそれだけのはずだったのに。
御影神社の一人娘・樒(しきみ)もまた、母や祖母と同じように、何事もなくその夜を終えるはずだった。 だが、祠で“それ”は待っていた。
「――やっと逢えた。嗚呼、我らの花嫁」
甘く、抗えない声音。 妖しく微笑む、人ならざる存在。 その一言に、思考も理性も絡め取られ―― 気づけばミコトは、“鬼”と契約を結んでいた。
封じられていた三鬼。 歪んだ因習。 呪われた土地の謎と、逃れられない契約。 そして――少女へ向けられる、あまりにも重く、甘い執着。
これは、閉ざされた村で紡がれる、和風因習×純愛×執愛の物語。