心を殺された僕。今世は、俺の伴侶でした【R18版】
あらすじ
人類滅亡を阻止するため、国はあらゆる手段を講じていた。 体外受精、老いを遅らせる遺伝子操作……そして、かつての「男性」が子宮を保持し、妊娠・出産を可能とする「両性具有」の世界。それが、この時代の当たり前。 国民はすべて遺伝子データで管理され、自ら婚姻相手を選ばない者達は、AIが算出した最適な相手とマッチングしたその瞬間、婚姻は「決定」される。 主人公・佐倉澪(さくらみお)は、国から届いた一枚の資料を手に、マッチング相手の黒河律(くろかわりつ)と対面する。 しかし、律の顔を見た瞬間、澪の中に十四歳で途切れた「前世の記憶」が蘇る。 目の前の男は、かつて自分の人生を終わらせた「あいつ」と、あまりにも似すぎていた。 「澪が俺の伴侶で良かった。早く君と、つながりたい」 国が定めた、どちらが「母(苗床)」になるかを決める日。 逃れられぬ科学の檻の中で、澪は恐怖に震えながら逃亡を企てるが――。