××しないと出れない部屋 ~学校1の美女と陰キャな僕~
あらすじ
目が覚めたとき、そこは出口のない白い部屋だった。
窓も扉も存在しない、完全に閉ざされた空間。 そこで朝日拓真は、同じ大学に通う人気者――西倉佳奈と二人きりで閉じ込められていた。
戸惑う二人の前に提示されたのは、たった一つの条件。
――キスをすれば、ここから出られる。
しかし佳奈は即座にそれを拒絶する。 「無理。知らない人とキスとかありえないし……私、彼氏いるから」
大学でも評判の“理想のカップル”として知られる彼氏の存在。 そして何より、拓真という人間そのものへの嫌悪。
「キモいし。近づかないで。関わらないでくれる?」
完全に線を引かれ、距離を取られた拓真は、それ以上踏み込むことなく、ただ部屋の隅で一人スマホの小説を読み始める。
会話も協力もないまま、続く沈黙。 しかし時間が経つほどに、逃げ場のない密室と、出口の条件は二人を確実に追い詰めていく。
拒絶し続けるのか。 それとも――“一度だけ”と割り切るのか。
彼氏がいるはずの彼女と、 関わることすら拒まれた男。
交わるはずのなかった二人の距離が、極限状態の中で、ゆっくりと歪んでいく。
これは、 嫌悪から始まる密室の関係が、 やがて取り返しのつかない“選択”へと変わっていく物語。