鳥籠の止まり木書店
あらすじ
女だと暴かれた瞬間、人生が終わる。 女が極端に少ない無法の国で、異世界から来た凛は、男装してどうにか生き延びていた。胸を包帯で潰し、だぼだぼの男物の服をまとい、低い声を作って路地裏を渡り歩く。けれど、財布に残ったのは銅貨三枚だけ。飢えに追い詰められた凛は、裏社会の支配者たちに目をつけられてしまう。 烏のレイヴン。 百舌鳥のシュライク。 梟のノクス。
三つの縄張りの境界に建つ「止まり木書店」そこにいたのは、身体を動かせず、文字板だけで意思を伝える青年・ユエル。 凛の名前も、性別も、隠していた嘘も、ユエルは一瞬で見抜いた。 けれど彼が告げたのは、告発ではなく――。 【隠せ】 ここは逃げ場か、それとも鳥籠か。 誰にも正体を知られてはいけない凛の、命がけの書店暮らしが始まる。
※暴力表現あり ※タイトル変更しました。