子どもはいつの間にか成長するものでした
あらすじ
あたしは7対3の割合で男の多い世界に落ちた。 名を『ロンゴメリア』という。
「マユキ、契約しないか?」
その男はあたしを一瞥したあと少し考えてから「私はね、女が大嫌いなんだ。キミの生活の面倒をみるその代わりに、契約上の結婚をしてはくれないかい?」と満足気に微笑みかけてきた。
多重婚のあるこの世界で、クレイグ・ウォッシュバーン公爵の提案に、右も左も分からないあたしは、ゆっくりと頷く。 ☆ 花街に入る入り口で子どもが引きずられ暴れ叫んでいる。 10歳前後の子どもが、多くここに連れてこられていた。 ちょうど花街に売られていくところなのだろう。
「……ねぇキミ、あたしと結婚する?」 私は足を止めてその子どもに声をかけた。