「お前のこと異性だと思ってなかった」はずの幼馴染と密室に閉じ込められたら、扉が開いても出られなくなった件
あらすじ
如月凛──理系、ポニテ、サバサバ系。十年来の幼馴染・桐生蒼太を「男として見たことがない」と言い切る女。
桐生蒼太──穏やか、世話焼き、ツッコミ担当。凛を「女として見ていない」と自分に言い聞かせ続けてきた男。
二人がAI実験室に閉じ込められたとき、モニタに表示された解錠条件は──「キス」。
「友達なんだから平気でしょ」
そう笑い合えたのは、最初だけだった。
キス。ハグ。囁き。心拍数。 AIが突きつける条件は段階的にエスカレートし、 触れるたびに「友達」という嘘が剥がれていく。
──そして、条件をクリアして扉が開いた瞬間。
蒼太は、扉を閉めた。
「10年、友達のフリしてた」
心拍数のデータは残酷なほど正直だった。 バグったのはプログラムじゃない。 ──十年間、「友達」のフリをしていた、あたしたちの方だ。