【5/1 加筆】労災申請:北の公爵とのスライム密室における不適切な接触およびそれに伴う諸問題について
あらすじ
第三書庫の備品監査という平和で退屈な業務にあたっていた私。しかし、魔法省の「体力回復薬」と「魔力暴走抑制剤(極度の催淫効果あり)」のラベル印字が信じられないほど酷似していたというデザインの敗北により、事態は急転直下する。 魔力過多で倒れかけた王国最強の近衛騎士団長、カシウス・ヴァン・アルジェント公爵が、確認不足というヒューマンエラーによって後者の瓶を無断で煽ってしまったのだ。 結果、私は冷たいオーク材の床の上で、公爵閣下の規格外の質量と絶倫ぶりを全身で受け止めるという、未曾有の労働災害に見舞われることになった。 「ちょっと、これは官給品で、経費申請の理由書になんと書けば――ッ!」 魔法省のガバナンス欠如が引き起こした、極めて理不尽かつ肉体的な危機管理プロトコルの崩壊記録である。残業代は絶対にもぎ取る。