【完結】お飾り王太子妃は、王太子と愛人の不倫現場を実録官能小説にして販売し、印税で国家を乗っ取ります
あらすじ
「あ……っ、アルフォンス様、そこ、そこぉ! 壊れちゃう、私、壊されちゃうぅ!!」
深夜の離宮に響き渡る、王太子アルフォンスと愛人シモーヌの、粘りつくような肉のぶつかり合いと卑猥な嬌声。
その扉のすぐ外で、王太子の婚約者である名門侯爵令嬢エルゼは無表情にペンを走らせていた。 王太子は愛人シモーヌとの愛欲に溺れ、聡明ゆえに邪魔なエルゼを不貞の罪で処刑しようと画策。 それをいち早く察知した彼女は、秘密裏に組織した諜報部に命じ二人の恥ずべき喘ぎ声、密談、そして身体の隅々にある秘密の癖までを一字一句漏らさず記録。
それを匿名の実録官能小説として王都中にバラ撒いた。
「猛々しくも稚拙な突き上げに、未亡人が白目を剥いて涎を垂らす――」
あまりに生々しく、あまりに具体的な描写に国民たちが殿下の実録スキャンダルじゃないか?と色めき立ち、官能の泥沼に中毒者が続出する。
そんな中、爆発的な印税はエルゼの手元へ、そしてある目的のために国庫へと注ぎ込まれていく。
何も知らず、己の情事が商品になっているとも知らずに腰を振り続ける不貞カップル。
救いの手などいらない。 愛など、知性の前では邪魔でしかない。
冷徹な令嬢が、ふしだらな男女を奈落の底へ突き落とす、前代未聞の逆転劇。