君には俺しかいない。だって俺がそうしたから。
あらすじ
本物のヤンデレを求める人へ。 これは救いのない愛の記録。
「ユキ、お勉強の時間だよ」
かつて惨劇が起きたリビングで、葵は今日も優しく微笑む。
目の前に座るのは、記憶を失い、知能が幼く退行してしまった美少女・ユキ。
彼女にはもう何も残っていない。 優しかった両親も、通い慣れた学校も、未来も。
――すべて、葵がこの手で壊したからだ。
天涯孤独となったユキを救い出し、周囲から隔離された「苺の香る鳥籠」に閉じ込める。
算数ドリル。 クマのぬいぐるみ。 そして甘い苺。
葵が与える「世界」だけが、ユキのすべてになった。
「間違えたら、キスだよ?」
優しく勉強を教える指先。 耳元で囁かれる低い声。
ユキは何も知らない。 自分の寝息が、盗聴器を通して葵の欲望を加速させていることも。
自分が「大好き」と縋るその男こそが、自分の人生を奪った張本人だということも。
壊した男と、壊された少女。 狂気と執着の先に待つのは、救済か、それとも底なしの堕落か。
「――いい子だね、ユキ。俺が教えたこと、ちゃんと守ってるね」