柴榑雨⊹₊⟡⋆˚⊹
女子バスケ部の外部コーチの俺は、練習を終え帰宅しようとしていた。 近頃は日も長くなってきたのか、こんな時間になってもまだ外は明るい。これから本格的な夏を迎えるにあたり、練習中の水分補給をちゃんと支持しなくてはならなくなるな……などと考える…
あらすじ
女子バスケ部の外部コーチの俺は、練習を終え帰宅しようとしていた。
近頃は日も長くなってきたのか、こんな時間になってもまだ外は明るい。これから本格的な夏を迎えるにあたり、練習中の水分補給をちゃんと支持しなくてはならなくなるな……などと考える。 校舎裏の駐車場に停めた車のハンドルを手繰り運転していると、ついさっきまでの晴れ空が嘘のような夕立に襲われた。 ぽつりぽつりという雨脚は、一瞬のうちに土砂降りになる。何気なく車窓から歩道を見ると、そこには見知った女子部員の姿があった。
「キリカ!? 傘持ってないのか!?」 「あ、コーチ……えへへ、降ると思わなかったから!」 「……仕方ないな。乗れ、駅まで送ってやるよ!」 「え、いいの? コーチ、ありがと!」
普段であれば、アラサー男コーチが女子高生を誘うなど、犯罪的で許されない行為だが、まあこの雨だ。ここで見捨てる方が、人としてどうかしている。 雨に打たれて濡れ鼠になった彼女を俺は駅のロータリーまで運び……