戦場の燕は宮廷の玩具
後漢の乱世。 名将・白雲の子として生まれた白燕は、幼い頃、宮中で一人の皇子と運命的な出会いを果たす。 その少年――鳳と名乗った者は、実は男装して育てられた皇女だった。 二人は密かに想いを通じ合い、先帝と白雲の策謀によって、白燕は世に知…
あらすじ
後漢の乱世。
名将・白雲の子として生まれた白燕は、幼い頃、宮中で一人の皇子と運命的な出会いを果たす。
その少年――鳳と名乗った者は、実は男装して育てられた皇女だった。
二人は密かに想いを通じ合い、先帝と白雲の策謀によって、白燕は世に知られぬ「皇帝の夫」となる。表の皇后には、彼の妹・白鈴華が据えられた。秘密を知る者は、極めて少ない。
戦場において、白燕は無敵だった。
北の異民族の大軍も、紅い布を巻いた叛乱軍も、彼の前に次々と潰えていく。
しかし宮廷に帰るたび、白燕は無力だった。
父を裏切る腐敗した重臣、玉座を狙う野心家たち、彼を慕いながら利用する女たち、そして彼を掌の上で弄ぶ梟雄
――戦場の理屈は、ここでは一切通用しない。
ただ一つ、皇帝だけには決して背かないという、愚直なまでの忠義ゆえに。
白燕は、立派だと信じた者に剣を向け、心ならずも女たちの誘惑に落ち、知将の策略に翻弄されていく。
これは、戦場では無敗の将が、 宮廷という檻の中で、少しずつ女たちの「玩具」にされていく物語――。
(※ヒロインが他の男と性行為することは一切ありません)