正しい子供の作り方~八年間夜伽を拒んだ旦那様は、誰よりも有能なポンコツでございました~
あらすじ
有能な王子ハロルドは、容姿端麗・頭脳明晰・文武両道と全てにおいて完璧なカリスマ王子。そんな彼は、結婚して八年目の愛しい妻がいた。名はリンネ。幼い頃から王子の婚約者として王妃教育も優秀な成績で収めた彼女も、王子に相応しい才能と容姿で、人々は完璧でお似合いの夫婦だと褒め称えた。だが、ただ一つ、彼らには子供が出来なかったのだ。まもなく三十歳になる王族に子が出来ない場合は、この国の法律で新たな妻か愛妾を娶らなくてはいけない決まりがあった。ハロルドは意を決して妻を呼び出した。「というわけで、僕は君を愛しているが、子が出来ない以上は新たな女を娶らなくてはいけない」「子供が欲しかったんですか?」「そりゃあ勿論。だから子を運ぶ幸運の鳥も、あれだけ飼育していたんが、子が運ばれてくる事はなかった」「え?ちょっと待って?あなたは私に触れたくない程、嫌いなのではなく?新しい女との子が欲しいのではなく?」「君との子が欲しかったに決まっている。きっと僕の想いが弱すぎたせいで、ごめん」「だからっ!やるべき事をしていなければ、子など出来るはずがないでしょうが!」この日、妻リンネは初めて本気で激怒した。そして夫は初めて、子を作るという意味を閨で教わることになる。 ポンコツ夫婦の、ほのぼの話です。