俺を嫌っているはずの白騎士に抱かれて身ごもったので、黒騎士団を辞めて消えることにしました
あらすじ
白騎士団の若き騎士エドガー・アシュフォードには、想いを寄せる女性がいた。 だが勇気を出して告白した彼女は、エドガーを断り、衆目の前で黒騎士団のエース、オーウェン・ブラックソーンに愛を告げる。 しかもオーウェンは、その告白を静かに断った。 「俺には、想う相手がいます」 失恋の痛みと屈辱で、エドガーは怒りに任せてオーウェンを問い詰める。 けれどそこで知ったのは、傲慢で女慣れしていると思っていた黒騎士が、実は誰にも触れたことのない、不器用な片思いを抱えているということだった。 「望みがないんだ。絶望的で、何の望みもない」 「俺のことを、そいつは嫌ってる。見るのも嫌だってさ」 妙に放っておけなくなったエドガーは、オーウェンを酒に誘う。 失恋した白騎士と、報われない片思いを抱えた黒騎士。 最悪の夜のはずだった。 けれど翌朝、二人は同じ寝台で目を覚ます。 混乱するエドガーをよそに、オーウェンは「忘れろ」とだけ告げて去った。 数週間後、オーウェンは自分の体に起きた変化に気づく。 このまま王都にいれば、エドガーの人生まで巻き込んでしまう。 そう考えたオーウェンは、誰にも何も告げず、黒騎士団を退団した。 一方、オーウェンの退団を知ったエドガーは、理由もわからないまま胸をかき乱される。 あの夜のオーウェンの声も、表情も、離れようとしなかった手も、どうしても忘れられない。 自分は本当に、彼女への恋だけで傷ついていたのか。 それとも――。 ようやく自分の感情に追いつき始めたエドガーは、休暇を取り、消えたオーウェンを探し始める。 白騎士団の不器用な騎士と、黒騎士団の孤高のエース。 失恋と誤解から始まった一夜は、二人の運命を大きく変えていく。 嫌われていると思い込んで逃げた黒騎士と、気づくのが遅すぎた白騎士の、すれ違い宿敵オメガバースBL。