一年だけの契約結婚だと思っていました 〜愛のない契約のはずが、公爵様がやたらと過保護です〜
あらすじ
浪費家の家族に搾取され続けてきた伯爵令嬢サラは、 自由を手に入れるため「一年だけの契約結婚」を選んだ。
相手は、戦場で“死神”と恐れられる若き公爵ジェイド。 条件はただ一つ。
── 一年間、愛も肉体関係も持たないこと。
互いに干渉せず、感情も持ち込まない。 妻としての役目だけを演じる関係。
報酬は十年分の生活費。 それはサラにとって、人生をやり直すための代価だった。
「私は何もしない妻で構いません」
そう言って距離を保つはずだったのに、 舞踏会で見せた彼女の凛とした姿が、 公爵ジェイドの心を大きく揺らし始める。
家族に奪われた報酬。 公爵家に隠された過去。 そして、彼がサラの寝室を訪れる決意をした夜。
これは契約。 そう分かっているのに、二人の距離は少しずつ変わっていく。
一年で終わるはずの結婚が、 やがて“契約では済まされない関係”へと変わっていく──。
「一年だけの契約結婚だと思っていました」
そう思っていたのは、 サラだけではなかった。
※ ※ ※ 本作は短編版「一年だけの契約結婚だと思っていました」をもとに、未描写だった出来事や二人の関係の変化を加筆した長編版です。