“みんなの王子様”の仮面を剥いだら、独占欲の塊でした。
あらすじ
「……まだ、帰らないで」
その一言が、私の「聖域」を無残に壊した。
職場の後輩・廉くんは、完璧な笑顔で周囲を魅了する“みんなの王子様”。
でも私は知っている。その仮面の下で、彼が毒を吐き、すべてを冷めた目で見ていることを。
誰とも深く関わらず、平穏を守る「省エネ主義」が私の生存戦略だったはずなのに。 飲み会の帰り道、彼の歪な本性に触れた瞬間、凪いでいた私の日常は音を立てて崩れ去る。
「誰のものか、分かるまでやめませんから」
爽やかな笑顔の裏に隠されていたのは、狂おしいほどの独占欲。
執拗なまでに「僕」を刻み込もうとする彼の手から、私はもう、逃げる術を持たなかった――。